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DISEASE

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    バセドウ病(甲状腺機能亢進症)

    バセドウ病(甲状腺機能亢進症)について

    バセドウ病(甲状腺機能亢進症)は、甲状腺が過剰にホルモンを分泌する疾患で、主に自己免疫反応によって引き起こされます。免疫系が甲状腺に作用し、甲状腺刺激ホルモン(TSH)の受容体に結びついて、過剰に甲状腺ホルモンを分泌させます。これにより、体内の代謝が異常に活発になり、全身の機能に影響を及ぼします。
    バセドウ病は、若年層や中年女性に多く見られ、遺伝的要因や環境因子(ストレスや感染症など)が発症に関与することが考えられています。
    診断には血液検査や超音波検査、さらには眼症状(眼球突出やドライアイ)を確認することが有効です。

    バセドウ病(甲状腺機能亢進症)の症状と原因

    症状:体重減少、動悸、手の震え、発汗過多、頻脈、イライラや不安、睡眠障害、暑がり、脱毛、筋肉のけいれんなどがあります。特に眼症状(眼球突出、ドライアイ、目の乾燥感など)が特徴的で、「バセドウ眼症」と呼ばれます。甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることによって引き起こされ、全身の代謝が活発になるため、さまざまな症状が現れます。

    原因:自己免疫反応によって甲状腺を刺激する抗体(TSH受容体抗体)が生成され、甲状腺を過剰に活性化させることにあります。この抗体が甲状腺に結びつくことで、甲状腺ホルモン(T3・T4)の分泌が異常に増加します。遺伝的要因や環境要因(ストレスや感染症)が発症に関与するとされています。

    バセドウ病(甲状腺機能亢進症)の治療

    バセドウ病(甲状腺機能亢進症)の治療は、主に以下の方法で行われます。
    抗甲状腺薬:メチマゾールやプロピルチオウラシルなどの薬を使用して、甲状腺ホルモンの過剰分泌を抑制します。これにより症状が改善し、病状の安定を図ります。副作用として、白血球数の低下や肝機能障害があるため、定期的な検査が必要です。
    放射線治療(ヨウ素131療法):放射線を用いて甲状腺組織の一部を破壊し、甲状腺の過剰な機能を抑える方法です。治療後に甲状腺機能が低下し、甲状腺ホルモン補充が必要になる場合があります。
    手術:甲状腺の一部または全摘出を行う方法です。薬や放射線治療が効果を示さない場合や、腫瘍が大きくなるなどの理由で選ばれます。

    バセドウ病(甲状腺機能亢進症)についてご心配の方へ

    バセドウ病は甲状腺が過剰にホルモンを分泌することで、代謝が活発になり、体重減少や動悸、発汗過多、眼球突出などの症状が現れます。
    適切な治療を受けることで症状の改善が可能です。
    気になる症状があれば、まずはご相談ください。

    渋谷胃腸クリニックでは、内視鏡設備を整え、
    胃腸、内科、甲状腺外来などをおこなっております。
    詳しくは診療案内をご覧ください。