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DISEASE

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    橋本病(甲状腺機能低下症)

    橋本病(甲状腺機能低下症)について

    橋本病(甲状腺機能低下症)は、甲状腺が自己免疫反応によって破壊され、甲状腺ホルモンの分泌が低下する病気です。主に中年女性に多く見られ、進行すると甲状腺が縮小し、硬くなることがあります。
    この病気は慢性の状態で、長期間にわたってゆっくりと進行することが一般的です。
    橋本病は、甲状腺ホルモンの不足による体の代謝の低下を引き起こし、症状が軽度から重度まで多様です。
    遺伝的要因や環境要因が関与しており、家族に自己免疫疾患を持つ人が多い場合、リスクが高くなります。
    また、ストレスや感染症、過度のヨウ素摂取も引き金となることがあります。
    橋本病は、進行すると無症状の時期を経て、甲状腺機能低下症として生活に影響を及ぼすことがあるため、早期発見と治療が重要です。

    橋本病(甲状腺機能低下症)の症状と原因

    症状:疲れやすさ、体重増加、寒がり、便秘、乾燥肌、髪の毛の薄さや抜け毛、月経不順、抑うつ症状などがあります。また、進行すると、顔がむくみ、声がかすれることもあります。これらの症状は、代謝が低下することによって引き起こされ、体全体の機能が鈍くなるためです。

    原因:自己免疫反応により、免疫系が甲状腺を攻撃し、甲状腺細胞が破壊されることです。これにより、甲状腺ホルモン(T3・T4)の分泌が減少します。遺伝的要因や環境因子が関与し、家族に同じ病歴がある場合、発症リスクが高くなることがあります。また、ストレスや感染症、過度のヨウ素摂取、放射線治療などが引き金になることがあります。

    橋本病(甲状腺機能低下症)の治療

    橋本病(甲状腺機能低下症)の治療の中心は、甲状腺ホルモンの補充です。
    甲状腺ホルモンの分泌が低下するため、合成甲状腺ホルモン(レボチロキシン)を毎日服用することで、体内のホルモンバランスを整え、正常な代謝機能を維持します。
    この治療は、血液検査を基に適切な量を調整し、患者一人ひとりの状態に合わせて行います。
    治療開始後は、定期的に血液検査を行い、甲状腺ホルモンのレベルを確認して適切な調整が必要です。
    また、ホルモン補充療法の効果が現れるまでに数週間かかる場合があります。
    橋本病は進行性の自己免疫疾患であるため、治療を中断せず、長期的に管理することが重要です。
    その他、生活習慣の改善やストレス管理も症状の安定に役立ちます。

    橋本病(甲状腺機能低下症)についてご心配の方へ

    橋本病は甲状腺が自己免疫によって破壊され、ホルモンの分泌が低下する病気です。
    血液検査で簡単に診断でき、治療には甲状腺ホルモンの補充が中心となります。
    早期に発見し、適切な治療を行うことで症状は改善し、今までの生活を取り戻すことができますので、ご不安な場合はご相談ください。

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